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犬・猫の体温を測る・感じる|平熱を知ることが早期発見への第一歩

公開日:2026/07/17 更新日:2026/07/17 健康サイン
犬・猫の体温を測る・感じる|平熱を知ることが早期発見への第一歩

「熱があるかも」、どうやって気づきますか?

子どもが体調を崩したとき、おでこに手を当てて「あ、熱い」と気づく——そんな経験を持つ方は多いと思います。でも、犬や猫の場合はどうでしょう。

その子が「なんとなく元気がない」「ぐったりしている気がする」と感じたとき、体温という観点で確認したことはありますか? 実は体温は、体調変化をいち早く知らせてくれる、とても正直なサインのひとつです。

今回は、犬と猫の平熱の目安から、自宅でできる体温の測り方・感じ方、そして「受診を考えるべきタイミング」まで、一緒に整理していきましょう。

犬・猫の平熱、知っていますか?

一般的に、犬と猫の平熱は人間より少し高めです。目安としては以下のとおりです。

  • 犬の平熱:38.0〜39.0℃前後
  • 猫の平熱:38.0〜39.5℃前後

ただし、これはあくまでも「一般的な目安」。個体差があり、年齢・体格・興奮状態・運動直後・環境温度によっても変動します。大切なのは「一般的な正常値」を知ることよりも、自分の子の「いつもの体温」を知ることです。

健康なときに測った体温を記録しておくと、「今日はいつもより高い気がする」「低い気がする」という比較ができるようになります。これが早期発見への、とても大きな一歩になります。

体温計で測る方法|直腸温が基本です

動物の体温を正確に測るには、直腸(肛門)で測るのが基本とされています。耳式の体温計も市販されていますが、正確性には差があるため、かかりつけの獣医師に相談しながら使い方を確認しておくと安心です。

自宅で直腸温を測る場合の大まかな流れは次のとおりです。

  • ペット用または人用の体温計を用意する(先端が細いタイプが使いやすい)
  • 先端にペット用潤滑ゼリーや無香料のワセリンを少量塗る
  • その子をやさしく保定し、しっぽをそっと持ち上げて先端を1〜2cm程度挿入する
  • 測定完了のサインが出たら静かに抜き、数値を確認する

初めてのときは、動物病院で測り方を教えてもらうのがいちばんです。嫌がる子を無理に押さえると、その子にとっても飼い主さんにとってもストレスになります。まずは「慣れさせること」を優先しながら、少しずつ練習していきましょう。

体温計がなくても「感じる」ことはできる

「体温計を使うのはハードルが高い」という方も多いと思います。そんなときは、手で触れて感じることも大切な観察のひとつです。

普段からよく触れている子なら、「なんかいつもより熱い気がする」「耳の内側が熱い」「肉球が熱い」という感覚に気づけることがあります。逆に、「体が冷たい」「震えている」という変化も見逃せないサインです。

特に注目したい部位は以下のとおりです。

  • 耳の内側:血管が多く、熱を感じやすい
  • 肉球:普段より熱い・冷たいが感じやすい
  • お腹・脇の下:体幹の温度が反映されやすい
  • 鼻先:乾いている・濡れているだけでなく、温度も確認してみる

もちろん、手で触れるだけでは正確な体温はわかりません。でも「いつもと違う」という感覚は、その子を毎日見ている飼い主さんだからこそ気づける、かけがえのない観察力です。

体温が高いとき・低いとき、何が起きている?

体温が高い場合(発熱)は、感染症・炎症・熱中症・過度の興奮などが考えられます。ただし、運動直後や興奮している状態でも体温は上がるため、安静にした状態で再確認することが大切です。

体温が低い場合(低体温)は、ショック状態・重度の低血糖・低体温症などが疑われることがあります。特に子犬・子猫やシニアの子は体温調節が苦手なため、冬場は特に注意が必要です。

どちらの場合も、体温の異常だけで原因を特定することはできません。あくまでも「体からのシグナル」として受け止め、他の症状と合わせて判断することが大切です。

こんなときは受診の目安として

以下のような状態が見られる場合は、早めにかかりつけの獣医師へ相談することをおすすめします。

  • 体温が40℃を超えている、または37℃を下回っている
  • 体温の異常に加えて、食欲がない・ぐったりしている・嘔吐・下痢などの症状がある
  • 震えが止まらない、またはぐったりして動かない
  • 熱中症が疑われる状況(真夏の車内・高温の室内など)で体温が高い
  • 体温は正常範囲内でも、「明らかにいつもと違う」という感覚が続く

「これくらいなら大丈夫かな」と思っても、気になるときは遠慮なく相談してください。獣医師にとって、飼い主さんの「なんか変な気がする」という直感は、とても大切な情報です。

平熱を記録しておくことの大切さ

健康なときに体温を測って記録しておくと、体調が変わったときの「比較」ができます。「今日は39.2℃だった。いつもは38.5℃くらいだから、少し高いかも」という判断ができるのは、記録があってこそです。

体温だけでなく、測ったときの状況(運動後・安静時・食後など)も一緒に残しておくと、より正確な比較ができます。もふ手帳のメモ機能を使って、体温と一緒にそのときの様子をひとことメモしておくのも、続けやすい記録の工夫のひとつです。

「毎日測る必要はあるの?」と思うかもしれません。毎日でなくてもかまいません。月に一度、健康チェックのタイミングで測る習慣をつけるだけでも、その子の「平熱」が少しずつ見えてきます。

今日からできる、小さな一歩

今日、その子が安静にしているときに、そっと耳の内側や肉球に手を当ててみてください。「あ、こんな温度なんだ」と感じるだけで、それがその子の「いつも」を知る第一歩になります。

余裕があれば、体温計を用意して一度測ってみましょう。うまく測れなくても大丈夫。かかりつけの獣医師に「自宅での測り方を教えてください」と聞いてみることから始めてもいいと思います。

その子の「ふつう」を知っていること。それが、いざというときに一番頼りになる知識になります。

「もふ手帳」は、犬と猫の毎日を10秒で記録できるWebサービスです。体調・ごはん・体重の記録が「いつもと違う」への気づきになり、その子だけの一冊の本になっていきます。記録は無料・何頭でも登録できます。

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この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬・愛猫に気になる症状があるときは、かかりつけの動物病院にご相談ください。