ペットの薬の飲ませ忘れを防ぐ方法|投薬記録のすすめ

夜、お薬の時間になって、ふと不安になる。 あれ、今朝の分、ちゃんとあげたかな。 あげた気もするし、あげ忘れた気もする。
毎日のことなのに、どうしてこんなにあやふやになるんだろう。 今日は、お薬やサプリを無理なく続けるための、記録の話を。
「飲ませる」より「続ける」がむずかしい
お薬を飲ませること自体は、その場のがんばりです。 口を開けて、ぽいっと入れる。 おやつにまぜる、ごはんにふりかける。 工夫しながら、なんとか飲ませきる。
でも、本当にむずかしいのは、それを毎日、何週間も、何か月も続けること。 一回飲ませるのと、ずっと続けるのは、別のことなのです。
毎日くり返される作業ほど、記憶の中であいまいになります。 今日の朝あげたのか、昨日の朝のことを覚えているのか、だんだん区別がつかなくなる。 これは、うっかり者だからではありません。 習慣になった行動ほど、ひとつひとつの記憶が薄くなる。 人の脳は、そういうふうにできているのです。
「あげ忘れ」と「あげすぎ」、どちらも避けたい
投薬であやふやになると、二つの困りごとが起きます。
ひとつは、あげ忘れ。 飲ませたつもりが、実は飲ませていなかった。 お薬は、決められたとおりに続けることに意味があるものが多い。 うっかり抜けると、せっかくの効果がうまく出ないこともあります。
もうひとつは、その逆。 あげたかどうか不安で、念のためもう一回あげてしまう。 これは、二重に飲ませてしまうことになりかねません。 お薬によっては、これは避けたいことです。
「あげ忘れたかも」と思ったとき、自己判断で追加するのは危うい。 迷ったときは、かかりつけの先生に確認するのがいちばん安心です。 そして、そもそも「あげたか、あげていないか」がはっきりわかれば、この迷い自体が生まれません。 だからこそ、記録なのです。
記録があれば、迷いが消える
投薬記録と聞くと、大げさに感じるかもしれません。 でも、やることはとてもシンプルです。 あげたら、印をつける。 ただそれだけ。
朝あげたら、チェックを入れる。 夜あげたら、チェックを入れる。 そうしておけば、「あれ、あげたかな」と思ったとき、記録を見れば一目でわかる。 記憶に頼って不安になる必要が、なくなります。
この小さなひと手間が、あげ忘れも、あげすぎも防いでくれます。 そして何より、あなた自身の「ちゃんとできているかな」という不安を、軽くしてくれる。 記録は、その子のためであると同時に、あなたの心の負担を減らすものでもあるのです。
家族で世話を分担しているなら、なおさら記録が効きます。 「お父さんがあげたと思ってた」「お母さんがあげてると思ってた」 この行き違いは、本当によく起こります。 誰がいつあげたかを、みんなが見える形にしておけば、ダブりも抜けも防げます。
サプリも、実は同じ
お薬ほど構えないけれど、サプリメントも同じです。 関節のため、お腹のため、毛づやのため。 よかれと思って始めたサプリ、ちゃんと続けられていますか。
サプリは「飲ませなきゃ」というプレッシャーが薄いぶん、かえって続きにくいもの。 気づいたら、棚の奥でほこりをかぶっている、なんてことも。
そして、サプリの効果は、たいていゆっくり、じわじわ出るものです。 だからこそ、続けられているかどうかが大事になる。 記録をつけておくと、ちゃんと続いているかが見えるし、後で「効果があったかどうか」を振り返る手がかりにもなります。
「飲ませたあと」も、見ておきたい
投薬記録は、「あげたか」を残すだけのものではありません。 あげたあとの様子も、合わせて見ておくと、もっと役立ちます。
新しいお薬を始めたとき、その子に何か変化がないか。 お腹の調子はどうか、元気はあるか、食欲は変わらないか。 体に合わないサインがないか、気にかけておきたい。
もし、お薬を始めてから様子がおかしいと感じたら、それは大事な情報です。 いつから、どんな様子か。 これを記録しておけば、先生に正確に伝えられます。 「このお薬を始めてから、こういう変化がありました」と言えると、先生の判断を助けます。
逆に、お薬が効いてきて、調子がよくなっていく過程も、記録するとよくわかります。 「飲み始めてから、だんだん元気になってきた」 こうした変化が見えると、続けるはげみにもなります。
次の診察で、その記録が活きる
慢性的な病気とつき合っている子なら、定期的に通院しているはずです。 そのとき、投薬の記録が大きな力になります。
先生は、よくこう聞きます。 「お薬、ちゃんと飲めていますか」「飲ませたあと、変わった様子はありませんか」。
このとき、「だいたい飲ませてます」しか言えないのと、 「ほぼ毎日飲ませられていて、ただ先週の水曜だけ、嫌がって飲めませんでした」と言えるのとでは、 先生に渡せる情報がまるで違います。
きちんと飲めているかは、治療の効果を判断する大事な前提です。 飲めていない日があるなら、それも正直に伝えたほうがいい。 そのほうが、先生も正しく状況を読めます。 記録があれば、こうしたことを、あいまいにせず伝えられます。
言葉を持たないあの子の代わりに、あなたの記録が、治療の経過を語ってくれるのです。
続けるコツは、生活の動作にくっつける
投薬を続けるいちばんのコツは、すでにある習慣にくっつけることです。
朝ごはんのあと、夜の歯みがきのあと、寝る前。 「これをやったら、お薬」と決めてしまえば、思い出す努力がいりません。 毎日の決まった動作が、お薬の合図になります。
そこに、記録の習慣も重ねる。 あげたら、その場でチェック。 スマホでも、カレンダーでも、貼り紙でもいい。 「あげる」と「記録する」をワンセットにすると、両方が自然に続きます。
完璧でなくていいのは、ほかの記録と同じです。 たまに抜ける日があっても、気に病まない。 大事なのは、迷いをなくし、続けやすくすること。 そのための、ゆるい仕組みです。
私たちが「もふ手帳」をつくったのも、そんな思いからでした。 お薬やサプリをあげたら、ぽちっと記録しておくだけ。 あげたかどうかが一目でわかるので、あげ忘れも、あげすぎの不安もなくなります。 飲ませたあとの様子も一緒に残しておけば、次の診察で先生に正確に伝えられます。 記録はずっと無料で、肩の力を抜いて続けられます。
今日からできる、小さな一歩
今、お薬やサプリをあげている子がいるなら。 今日から、あげたら印をつける、を始めてみてください。 紙でもスマホでも、何でもかまいません。
たったそれだけで、「あれ、あげたっけ?」の不安が消えます。 あげ忘れも、あげすぎも防げて、あなたの心も軽くなります。
毎日のお薬は、地味で、ときに大変な作業です。 嫌がられて、申し訳なくなることもある。 でも、それはあの子の体を、見えないところで支えている行為です。
その大切な習慣を、迷いなく、確実に続けていく。 そのための小さな記録が、あなたとあの子を、そっと助けてくれます。
お薬やサプリのことで気になることがあれば、自己判断せず、かかりつけの先生や薬を出してくれた先生に相談してくださいね。
「もふ手帳」は、犬と猫の毎日を10秒で記録できるWebサービスです。体調・ごはん・体重の記録が「いつもと違う」への気づきになり、その子だけの一冊の本になっていきます。記録は無料・何頭でも登録できます。
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