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犬・猫の留守番|「いってきます」のあとの様子と安心の工夫

公開日:2026/06/27 更新日:2026/07/03 くらしと防災
犬・猫の留守番|「いってきます」のあとの様子と安心の工夫

玄関のドアを閉める、その瞬間。 うしろ髪を引かれるような、あの感じ。 留守番させるたびに、心のどこかで思う。 ひとりにして、大丈夫かな。さみしくないかな。

見えない時間の、あの子のこと。 今日は、留守番の安心をどうつくるか、という話を。

見えない時間こそ、気になるもの

いっしょにいるときは、その子の様子がわかります。 元気か、何をしているか、何を食べたか。

でも、留守番の時間は、ちがいます。 家を出てから帰るまで、あの子が何をしていたか、私たちには見えません。

ちゃんと過ごせていたかな。 退屈していないかな。 いたずらして、危ないことになっていないかな。 具合が悪くなっていないかな。

見えないからこそ、想像が広がって、心配になる。 この気持ちは、大切に思っているからこそのもの。 だからこそ、その不安を少しでも小さくする工夫を、いっしょに考えたいのです。

まず大事なのは「安全な環境」をつくること

留守番の安心は、まず環境づくりから始まります。 見ていないあいだに、危ないことが起きないようにしておく。 これが、土台になります。

誤飲しそうなものを、片づけておく。 小さなおもちゃ、ひも、ビニール、薬、観葉植物。 留守番中、口に入れて困るものは、手の届かないところへ。

いたずらされたら危ない場所を、ふさいでおく。 ゴミ箱、戸棚、コード類。 入ってほしくない部屋には、入れないようにする。

そして、温度。 これは特に大事です。 暑い季節も寒い季節も、留守番中の室温に気を配りたい。 エアコンを切って出かけると、部屋の中が思わぬ環境になることがあります。 水がいつでも飲めるようにしておくことも、忘れずに。

安全な環境は、留守番の安心の、いちばんの基礎です。 何かあってから対処するより、何も起きないようにしておくほうが、ずっといい。

「いつもどおり」が、あの子を落ち着かせる

環境と並んで大事なのが、その子の心の安定です。

犬や猫は、いつもどおりであることに安心します。 だから、留守番のときも、できるだけふだんと変わらない環境にしてあげたい。

慣れた寝床、慣れたにおい、お気に入りの場所。 そうしたものがあると、その子は落ち着いて過ごせます。

留守番が長くなりそうなときは、退屈しのぎの工夫も。 ひとりでも楽しめるおもちゃがあると、気が紛れることがあります。 ただし、留守番中に使うものは、誤飲などの心配がないか、安全をよく確かめてから。

そして、出かけるときと帰ってきたとき。 あまり大げさにしないほうがいい、という考え方があります。 「いってきます」「ただいま」を、淡々と、いつもどおりに。 出入りを特別な一大事にしないことで、その子も留守番を「特別なこと」と感じにくくなる、と言われています。

その子は、留守番が得意?苦手?

ここで、ぜひ知っておいてほしいことがあります。 留守番への向き合い方は、その子によって、大きく違うということ。

平気でのんびり寝て待っている子もいれば、 ひとりになると、とても不安になる子もいます。

特に、ひとりが極端に苦手な子は、留守番中に強い不安を見せることがあります。 ずっと鳴いている、扉や床をひっかく、粗相する、食欲がなくなる。 帰ってくると、ぐったり疲れている。

こうした様子が見られるときは、その子なりに、留守番がつらいのかもしれません。 「わがまま」や「甘え」と片づけず、その子の気持ちとして受け止めてあげたい。

もし、留守番中の不安が強くて困っているなら、ひとりで抱え込まず、かかりつけの先生や専門家に相談するのもひとつの方法です。 その子に合った、無理のない慣らし方を、いっしょに考えてもらえます。

「見えない時間」を、見えるようにする工夫

留守番の不安を減らすために、見えない時間を、少しでも見えるようにする方法もあります。

たとえば、ペット用のカメラ。 外出先からスマホで様子を見られるものがあります。 ちゃんと寝ている、いつもの場所にいる。 それが見えるだけで、ずいぶん安心できます。

ただ、カメラがなくても、できることはあります。 それは、帰ってきたときの「答え合わせ」です。

帰宅したら、あの子の様子を見る。 水は減っているか、ごはんは食べたか、トイレはしたか。 落ち着いているか、それとも疲れた様子か。 いたずらの跡はないか。

これを見ることで、留守番中の時間を、ある程度推し量れます。 そして、ここで気づいたことを、覚えておくことが大事です。

帰宅後の様子に、サインが隠れている

留守番のあとのチェックは、防犯や安全のためだけではありません。 健康のサインに気づく機会でもあります。

留守番中に、体調を崩していることもあります。 吐いた跡がある、下痢をしている、ごはんに手をつけていない、いつもより元気がない。 こうした変化は、帰ってきたときに気づけます。

そして、留守番のたびに様子を見て記録しておくと、パターンが見えてきます。 「長い留守番のあとは、いつも食欲が落ちる」 「この子は、留守番してもいつもどおり食べている」 こうした傾向がわかると、その子に合った留守番のさせ方が見えてきます。

留守番中の不安が体に出る子なら、無理のない範囲に留守番を抑えたり、慣らし方を工夫したり。 その子の「ふだん」を知っているからこそ、できる配慮があります。

私たちが「もふ手帳」をつくったのも、そんな思いからでした。 帰宅後の様子や、留守番のときの気づきをぽちっと残しておくだけで、その子の「ふだん」をそっと覚えていてくれて、「いつもと違う」に早く気づく手助けをしてくれる。 留守番のあとの体調の変化も、見返せばパターンが見えてきます。 記録はずっと無料で、肩の力を抜いて続けられます。

長い留守番には、誰かの手を借りることも

最後に、ひとつ。 どうしても長く家を空けるときは、無理をせず、誰かの手を借りることも考えたいところです。

ペットシッターさん、信頼できる家族や友人、ペットホテル。 その子に合った預け先や、見守りの手があると、安心して出かけられます。

そして、そういうときこそ、その子の情報が役立ちます。 ごはんの量、注意点、性格、持病、かかりつけの病院。 それを伝えられれば、あずける側も、あずかる側も安心です。

ふだんからその子の情報をまとめておくと、いざ誰かに託すとき、すぐに渡せます。 見えない時間を誰かに任せるときも、情報があれば、その子の「ふだん」を守ってもらえます。

今日からできる、小さな一歩

次に留守番させるとき、帰ってきたら、あの子の様子をひとつ見てみてください。 ごはん、水、トイレ、元気の様子。 そして気づいたことを、ひとことメモしておく。

それを続けると、その子が留守番をどう過ごしているか、だんだん見えてきます。 得意なのか、苦手なのか。 何か気をつけることはあるか。 その子に合った留守番のかたちが、わかってきます。

見えない時間は、心配のもとです。 でも、環境を整え、その子のふだんを知り、帰宅後にちゃんと見てあげる。 それだけで、その不安はぐっと小さくなります。

留守番中の様子で気になることが続くときは、自己判断せず、かかりつけの先生や専門家に相談してくださいね。

「もふ手帳」は、犬と猫の毎日を10秒で記録できるWebサービスです。体調・ごはん・体重の記録が「いつもと違う」への気づきになり、その子だけの一冊の本になっていきます。記録は無料・何頭でも登録できます。

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この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬・愛猫に気になる症状があるときは、かかりつけの動物病院にご相談ください。