ペットホテル・預け先に渡す「うちの子情報」のまとめ方

旅行や、出張、急な入院。 どうしても、その子を誰かに預けなければならないとき。
心配なのは、あの子がちゃんと過ごせるか。 そして、あずかってくれる人が、困らないか。 今日は、預けるときに渡しておきたい「うちの子情報」の話を。
「言わなくてもわかるはず」は、通じない
その子のことを、あなたはよく知っています。 何を食べるか、どう接すればいいか、何が好きで何が苦手か。 それは、もう体にしみついた知識です。
でも、あずかってくれる人は、その子のことを知りません。 ペットホテルのスタッフ、シッターさん、家族や友人。 どんなに善意で、どんなに気をつけてくれても、あなたが当たり前に知っていることを、その人は知らないのです。
「これくらい言わなくてもわかるはず」 それは、あなたにとっての当たり前で、あずかる人にとっては、初めてのことばかり。
だから、大切なのは、あなたの頭の中にある「うちの子のこと」を、きちんと言葉にして渡すこと。 それが、あの子が快適に過ごせて、あずかる人も安心して世話ができる、いちばんの鍵になります。
情報があるほど、あずかる人は安心して世話ができる
あずかる側の立場に、立ってみてください。 知らない子を、責任を持って世話する。 それは、とても気をつかうことです。
「ごはんはどれくらい?」「この行動は普通なの?」「具合が悪いのかな?」 わからないことだらけだと、不安になります。
でも、その子の情報がしっかり渡されていれば、どうでしょう。 「ごはんはこれくらい」「この子はこういう性格」「これは普通の様子」 それがわかれば、安心して、的確に世話ができます。
情報を渡すことは、あずかる人への思いやりでもあります。 そして、しっかり情報を渡してくれる飼い主さんは、あずかる人にとっても、信頼できる相手。 お互いに安心して、その子を託し、あずかることができるのです。
渡しておきたい「うちの子情報」
では、どんなことを渡しておくといいのか。 思いつくままに、挙げてみます。
まず、ごはんのこと。 何を、一日にどのくらい、何回あげるか。 食べさせ方に、コツやルールはあるか。 おやつは、どうするか。 これは、預ける日数分のフードと一緒に伝えると、確実です。
次に、健康のこと。 持病はあるか。 飲んでいる薬があれば、何を、いつ、どのくらい。 アレルギーや、食べさせてはいけないもの。 これは、その子の安全に直結する、大事な情報です。
トイレのこと。 どんなトイレを使うか、掃除の頻度、失敗したときの様子。
そして、性格やクセ。 これは、意外と大事です。 人なつこいか、こわがりか。 何が好きで、何が苦手か。 どんなときに、どういう行動をするか。 さわられるのが苦手な場所、こわがる音や状況。 これを知っておくと、あずかる人は、その子に合った接し方ができます。
安心させる方法も、伝えておきたい。 不安なとき、どうすれば落ち着くか。 好きなおもちゃ、慣れた毛布、好きな声かけ。 その子の「安心のスイッチ」を伝えておくと、心強い。
そして、いざというときの連絡先。 かかりつけの動物病院の名前と電話番号。 あなた自身の連絡先。 急に体調を崩したとき、すぐ対応できるように。
ふだんの記録が、そのまま「引き継ぎ書」になる
ここで、これまでの記事とつながる話を。
「そんなにたくさんの情報、いざ預けるときに、まとめるの大変そう」 そう思うかもしれません。
でも、ふだんから記録をつけていれば、その多くが、すでにそろっています。 体重、ごはんの量、持病、薬、かかりつけ。 気づいてきた性格や、好き嫌い。 これらを日々記録していれば、預けるとき、それをそのまま渡せます。
いざというときに、一から思い出して書き出すのは、大変です。 特に、急な預け先が必要になったときは、慌ててしまう。 でも、ふだんの記録があれば、それが、そのまま引き継ぎ書になります。
つまり、日々の記録は、その子を誰かに託すときの、心強い準備でもあるのです。 ふだんから残しておくことが、いざというときの安心につながります。
私たちが「もふ手帳」をつくったのも、そんな思いからでした。 体重も、ごはんも、持病も、薬も、性格も、かかりつけも、その子の情報をひとまとめにしておける。 だから、誰かに預けるとき、その一冊を見せれば、必要なことが伝わります。 急な預け先でも、慌てずに、その子のことを託せます。 記録はずっと無料で、肩の力を抜いて続けられます。
預ける前に、できる準備
情報を渡すことに加えて、預ける前にできる準備も、いくつかあります。
まず、慣れたものを持たせる。 いつも使っている毛布や、お気に入りのおもちゃ。 慣れたにおいのものがあると、知らない場所でも、その子は少し落ち着きます。
そして、預け先を、事前に選んでおく。 急に必要になってから探すのは、大変です。 信頼できるペットホテルやシッターさん、頼める家族や友人を、元気なうちに考えておくと安心です。 ペットホテルなら、事前に見学したり、短時間から慣らしたりできることもあります。
こうした備えは、以前お話しした「いざというときの備え」ともつながります。 元気な今のうちに、準備しておく。 それが、いざというとき、あなたとその子を助けてくれます。
預けることに、罪悪感を持たなくていい
最後に、ひとつ。 その子を預けることに、罪悪感を持つ方もいるかもしれません。 「さみしい思いをさせてしまう」「かわいそう」と。
でも、預けることは、悪いことではありません。 どうしても必要なときは、あるものです。 そして、しっかり情報を渡し、いい預け先を選んであげれば、その子は、ちゃんと過ごせます。
大切なのは、無理をして、あなたが倒れてしまわないこと。 あなたが元気でいることが、その子の幸せにもつながります。 だから、必要なときは、安心して、誰かの手を借りてください。 そのための準備を、ふだんからしておく。 それが、あなたとその子の、両方を守ることになります。
今日からできる、小さな一歩
今日、もし時間があれば、その子の基本情報を、ひとつ書き出してみてください。 ごはんの量でも、かかりつけの連絡先でも、性格のことでも。
それが、いざ誰かに預けるときの、引き継ぎ書の一行になります。 そして、ふだんからこうした情報を残しておけば、いざというとき、慌てずにすみます。
その子を誰かに託すのは、心配なことです。 でも、あなたの頭の中にある「うちの子のこと」を、きちんと言葉にして渡せば、あの子は安心して過ごせて、あずかる人も安心して世話ができます。 その準備を、ふだんの記録で、少しずつ整えておいてください。
預け先での健康や過ごし方で気になることがあれば、かかりつけの先生に相談してくださいね。
「もふ手帳」は、犬と猫の毎日を10秒で記録できるWebサービスです。体調・ごはん・体重の記録が「いつもと違う」への気づきになり、その子だけの一冊の本になっていきます。記録は無料・何頭でも登録できます。
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